OMOUオモウ | 大切な人へ贈りたい香りのギフトショップ

2025/06/03 17:45

永田町の裏路地、緑に包まれた静かな空間にひっそりと佇むドーナツショップ「HOCUSPOCUS(ホーカス ポーカス)」は、今年で8周年を迎える。ガラス張りのミニマルな空間に一歩足を踏み入れると、甘くやさしい香りに包まれる。その場で作られるドーナツと、ギャラリーのような静謐な雰囲気で、訪れる人の感性を刺激してきた。
この場所で、今、ある“香り”が密かに話題を呼んでいる。


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今回インタビューに応じてくれたのは、ドーナツショップ「HOCUSPOCUS」の藤原弥生さんと、香りのギフトブランド「OMOU」で調香を手がけた小林比紗子さん。
この香りの開発には、香りの選定からボトルデザイン、ラッピングに至るまで、約半年という時間がかけられたといいます。

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Q. 今回、HOCUSPOCUSとOMOUのコラボレーションが始まったきっかけを教えてください。

HOCUSPOCUS弥生さん(以下、弥生):
HOCUSPOCUSは、今年8周年を迎えます。せっかくの節目なので、これまでお店に関わってくれた方と、記念になるようなものを作りたいなと思っていたんです。そんなときに思い出したのが、以前イベントを開いてくださったOMOUさん。ご縁があって、今回お声がけしました。

OMOU 小林さん(以下、小林):
私個人としても、HOCUSPOCUSさんは思い入れのある大好きなお店。OMOUの新商品ローンチイベントをやらせてもらったこともありますし、何よりドーナツがとても美味しくて。窓が広く緑が多くて、都会にいることを忘れるような空間なんです。お話をいただいたときは、本当に嬉しかったです。
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Q. 今回発売されるルームミストは、どんな香りですか?


小林:
お店のすぐ目の前にある植物たちからインスピレーションを受けた、“深い森”の香りです。この香りをかぐことで、気持ちに余白が生まれ、芯がととのう。そんなイメージで調香しました。日本でもなく、海外でもなく、訪れたことのない森──その曖昧で想像的な世界を描いています。
鼻先でとらえた瞬間にすべてが主張するわけではなく、香りが少しずつ、呼吸とともに空間に馴染んでいく。そうやって時間の中で静かに変化していく香りを目指しました。

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Q. 香りの方向性は、どのように決まっていったのでしょうか?

小林:
まずは香りの“言語化”から始めました。時間帯や風景、記憶を手がかりにして、弥生さんとイメージをすり合わせていきました。実際に挙がったキーワードは、「春の海」「ナウシカの森」「魔女の宅急便のお母さんの実験室」「どの国か想像できない森」など……。今思えば、かなり自由で感覚的な会話でしたよね。
香りづくりには、あえて期限を設けず、「心から納得できる香り」にたどり着くことを大切にしました。あえてお店の営業中にお客様と同じ席に座って香りを試していました。ドーナツやコーヒーと香りが自然に混ざり合う、不思議で心地よい時間でしたよね。

弥生:
小林さんと話すうちに、輪郭が少しずつ見えてきたんです。
木の香りは絶対に入れたいと話していたのですが、最初に試したヒノキやヒバは“和”の印象が強く、どうしても違和感があって…。何度も試作を重ねて、ティーツリーとサンダルウッドのブレンドにたどり着いたとき、「これだ」と。どこかにあるけれど、どこにも属さない、そんな香りに仕上がりました。

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Q. ラッピングも手作りだと伺いました。


弥生:
そうなんです。せっかくなら、香りの世界観を包むものも、手のぬくもりが感じられるものにしたいなと思って。
庭から葉っぱやお花を採ってきて、そこに絵の具を塗って、スタンプのように紙に押していく──そんなアイデアを思いついたんです。お店のテラスに絵の具や筆、紙を広げて作業していたんですが、途中でふと私が「小林さん、チョコつけます?」って聞いたんですよ。その一言から、今度は絵の具じゃなくて、チョコを筆に付けてドーナツを描いてみようっていう方向に変わっていって。
当初イメージしていた“植物スタンプ”とはまったく違うデザインになったんですけど、これもありだよねって。そんな自由な発想と偶然の流れも含めて、すごく楽しい時間でした。



小林:
予定調和じゃないって、いいですよね。最初に思い描いていたものからどんどん外れていって、でもそれが楽しくて、気づけば夢中になっていました。「これで合ってるのかな?」というよりも、「これ、おもしろいかも」と思う方に舵を切る感覚。香りをつくっていたときとまったく同じだなと感じました。過程そのものを面白がれる時間が、この香りの世界観とも自然に重なっていた気がします。
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Q. この香りを、どんなシーンで使ってほしいですか?

小林:
自分の空間に“深呼吸の余白”を加えたいときに使っていただきたいです。
朝、目覚めた瞬間でもいいし、仕事から帰ってきた夜でもいい。どんな時間でも、その人にとっての“余白”の入口になるような香りであってほしいと思っています。

弥生:
HOCUSPOCUSはどこか既視感のあるドーナツと空間を創ってきました。
カーテンが揺らぐとき、部屋に差しこむ光にはっとしたとき、コーヒーのお湯が沸くまでのじかん、 そんな日常の"とき"に 魔法の香りがみなさまの余白に溶け込んでいく そんな存在になれたら嬉しいですね。
小林さんと話してると2人の香の景色の距離の縮め方がおもしろくて、そしてわたしの景色の理解力がはやい!なんの違和感もなく全てを委ねることができて信頼しかなかったです。本当に楽しかった。容器もインテリアに溶け込むものに。それぞれ、お部屋に溶け込めるようにキャップを選べるスタイルにしました。
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オリジナルフレグランス発売に合わせて、HOCUSPOCUSにてお披露目イベントの開催が決定しました。
フレグランスのボトルとキャップをお好きなものの中から選び、自分でボトリングできるお楽しみもイベント限定で登場。当日はOMOUの他にもお花屋さんやイラストレーターの方も出店。土曜日の永田町が少しだけ賑やかに。

<イベント概要>
日にち:2025年6月14日(土)
時間:12:00-18:00
場所:HOCUSPOCUS 東京都千代田区平河町2-5-3 
東京メトロ半蔵門線 / 有楽町線 / 南北線 永田町駅4番出口徒歩2分 
ご予約は不要、どなたでもご参加いただけます。





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